奥大井観光ガイド 『接岨湖』 | ||||||||||
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接岨湖(川根本町) |
★『接岨湖』をご覧になるにあたって | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
とにかく美しい「接岨湖」の輝き! 奥大井の旅の定番と言えば、「大井川鉄道」のSLに乗って行く「寸又峡温泉」への旅を思い描く方が多いかと思います。 テレビや雑誌で、幾度となく紹介されている、静岡県中部の旅の中でも、定番中の定番といった感じの旅なのですが、そんなSLで行く「寸又峡温泉」への旅と並んで、最近人気急上昇となっているのが、「南アルプスあぷとライン」のトロッコ列車に揺られて行く奥大井の大自然巡りです。 中でもフジテレビの人気番組「ザ・ベストハウス123」で、一気にブレークした「奥大井湖上駅」と「長島ダム」が人気のスポットとなっているのですが、その一角を担う「長島ダム」の誕生とともに生まれたのが、この『接岨湖』です。 「長島ダム」のダム湖として生まれたこの「接岨湖」は、洪水調節や流水の正常な機能の維持、灌漑用水、水道水の確保などの目的のために造られた「長島ダム」の、高さ 109m、全長 308mのダム堤により堰き止められ誕生した湖です。 実に計画から30年という、長い長い歳月をかけ誕生したこの「接岨湖」の広さは、2.33k㎡で、東京ドーム50個分に相当し、総貯水水量が78,000,000m3、有効貯水水量が68,000,000m3というダム湖になっており、時にボートやカヌー競技などの会場としても利用されたりします。 広さこそ、ダム湖としては特筆すべき程の広さはないものの、 エメラルドグリーンでキラキラと輝く湖面がとにかく美しく、特に「長島ダム」の記事にも書きましたが、フーチングを苦労して上り、最後にダム堤に立ってこの光景を目にしたならば、その感動は何倍にも膨れ上がります。 「黒部ダム」をはじめ、ダム湖が美しいダムは全国各地いくつもありますが、この「接岨湖」の眺めは、駿河湾地区屈指のダム湖の美しさと言ってもよいのではないでしょうか。 あなたはいくつ見られましたか? そんな「接岨湖」の美しさを更に惹きたたせているのが、しぶきを舞い上げ美しい輪を描いている「巨大噴水」の存在です。 天高く・・・と言っても、ダム堤が高いので見上げるまでとはいきませんが、それでも高さ50m近くまで、真っ直ぐに音を立てながら吹き上がります。 通常は朝9時から、1時間おきに10分間吹き上がるのですが、夏~秋にかけては、30分間隔でこの光景を目にすることができます。 そしてこの噴水の更なる魅力が、ただ真っ直ぐに上がるだけでない、そのバリエーションの豊富さです。 放射線状に奇麗な花を咲かせている時もあれば、鶴が湖面に舞い降りたかのように、鶴翼に三方に吹き上げる時もあり、またただ左右に放物線を描いているだけの時もあり、時間や状況によりいくつかのバリエーションを見せ、わたし自身何度か「接岨湖」に足を運んでいますが、この巨大噴水のすべてを目にしているのかわかりません。 「そんなの問い合わせればすぐにわかるじゃん!」という方もおられるでしょうが、全部見たのかわからない方が、「接岨湖」を再訪する楽しみが残るというもので、自然に廻りあう機会を楽しみにしています。 とはいえ、工事やダム湖の水位など特別な状況により、巨大噴水そのものが見られないと困りますので、事前に噴水が見られるかどうか、時間に変更がないかは確認してからお出かけください。 せっかく「接岨湖」を訪れていながら、この巨大噴水を見ずに帰ったとなれば、奥大井の旅の想い出が半減してしまいますから・・・。 ただの見せもんじゃない!巨大噴水 そんな魅力たっぷりの「接岨湖」の巨大噴水ですが、実は観光用の見せモノだと思われている方も多いかと思いますが、立派な役割があり、ダム湖の維持に一役かっています。 高さ50m近くにも舞い上がるこの噴水の水は、ダム湖の湖底近くの水を吸い上げており、ダム湖の水を循環させる機能を持つとともに、それによりダム湖の水温を一定に保つことや、ダム湖のプランクトンの異常発生を抑制する働きを持っています。 多くの方が、こんなところにこんな噴水が・・・と、「接岨湖」の噴水の存在にまず驚き、その次にその大きさに驚き、完全にサプライズ効果を狙った集客・観光用の噴水と思っていたところに、そんな役割を担っていたとは・・・と、その役割を知りまた驚くようです。 とはいえ、わたしたちが訪れて嬉しいのは、やっぱりその華麗な噴水ショーであり、この巨大噴水が、「接岨湖」の魅力を何倍にも膨れ上がらせているという点については、疑う余地はなさそうです。 「接岨湖」のもう一つの楽しみ! 「長島ダム」を後にして、「南アルプスあぷとライン」で「接岨湖」を眺めながらその脇を走っていくと、ところどころで、湖底へと沈んだかつての町の遺産が見え隠れする場所に遭遇します。 線路やトンネルの跡、駅の跡など、貯水量にもよりますが、そんな昔の町の様子が見られるのが、もう一つの「接岨湖」を巡る旅の楽しさです。 見え隠れする一部の町の遺産だけでは、かつてのグランドレベルが、現在と比べてどれだけ低いものだったか、どんな視界のもとで生活していたのかを実感することはできませんが、それでも「長島ダム」において、ダム堤の反対側を歩き、あのフーチングを苦労して上った方には、少なからずその差を感じてもらえるのではないでしょうか。 とはいえそんな楽しみと同時に、かつての町の姿が見え隠れする時、家屋43戸を含むいくつかの集落が湖底へと沈み、鉄道や道路など、昔の町の生活がそのまま湖底へと消えていったという、この「接岨湖」が人間の手により造られた人工湖であり、その陰に多くの犠牲があったことを改めて認識します。 もちろんこの「接岨湖」誕生のキッカケとなった「長島ダム」の建設には、下流地区の多くの方々の生活を守るという、きちんとした必要性があったわけで、現在その恩恵に授かり、洪水による災害が減り、安心した毎日を送れていることを考えれば、この「接岨湖」が誕生したことを疑う余地はありません。 しかしながら、このエメラルドグリーンの奇麗な湖面の下に、心ならずも移転を余儀なくされた人々の生活があり、そんな礎の上に築かれた美しさであることを思い知る時、それだけにこの地区の発展のためにも、それらを楽しみに変え多くの方々に「接岨湖」を訪れて頂くべく努力をしていかなければ・・・という思いが湧きあがります。 ひとりでも多くの方が、「接岨湖」に足を運んで喜んで頂けたのならば、それが多くの犠牲が下流地区の安全な生活のためだけでなく、何倍にも膨れ上がり多くの喜びとなって現代に蘇っていくことに繋がり、それらの価値を尊いものへと昇華させていくだけでなく、やがて移転していった方々にとっての喜びへと変わっていくのでは・・・と思う次第です。 湖底に沈んだ町の姿を、みなさんの記憶に想い留めて下さい!とは言いません、列車に揺られ、この「接岨湖」の美しい眺めを楽しむ際には、ほんのちょっとそんな歴史がこの湖底にはあることを思い出してみてください。 そのことが、ただ「アレ凄いね!、ほらこれも見て!」といった上辺だけの楽しみではなく、もっともっと感慨深い味わいを持った楽しみができる旅へと、変化させていってくれるのではないでしょうか。わたしには、そう思えます。 |
- 接岨湖 - 『旅シュラン』とは?
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