駿河七観音
1.まずは法明寺へ! すべての起源がココにある!
行基がお告げに従い駿河国を訪れ、法明寺に輝く大クスを見つけ7体の観音像を彫り出したのがその始まりだよ!
2.眼下に広がる景色を楽しもう!
徳願寺や霊山寺からの静岡市街地の眺めや、鉄舟寺からの港町清水の眺めなど、眼下に広がる景色を楽しもう!
3.建穂寺の仏像を見逃すな!
観音堂の外観で判断してはいけない! 戸を開けた瞬間に飛び込んでくる建穂寺の仏像に注目!
すべての始まりは法明寺にあった。諸説あるものの、718年に後に即位し聖武天皇となる病弱だった文武天皇の第一皇子の病気平癒を祈願すべく、お告げにより枝下33間(60.06m)で廻りが3丈5尺(10.605m)の大クスを求め東国駿河路を訪れていた行基が、法明寺に光り輝く一本の大クスを見つけ7体の観音像を彫り出したのがその始まりだ。
この7体の千手観音菩薩を安置したのが寺名変更等はあるものの、①法明寺 ②増善寺 ③建穂寺 ④徳願寺 ⑤平澤寺 ⑥鉄舟寺 ⑦霊山寺の7つのお寺で、これが「駿河七観音」と呼ばれ霊場となり、観音信仰の広まりとともに駿河三十三観音霊場へと発展していった。当時はお寺が建つエリア一帯が安倍郡だったことから「安倍七観音」とも言われた。
7体の千手観音菩薩を拝しながら、参道の雰囲気や伽藍建築、境内に咲く季節の花などにも目を向けながら、駿河三十三観音霊場の中でも特別な意味を持つこの行基ゆかりの7つのお寺を、心を研ぎ澄ましながら一ヶ所一ヶ所ゆっくりと時間をかけながら巡ってみて欲しい!
中でも徳願寺そして霊山寺は、お遍路らしい参道を経てのお参りが楽しめる。徳願寺は車で登ることもできるが、苔むした参道を登ってこその絶景が待ち受けているので、是非とも汗をかきながら歩いて登って欲しい。
そして駿河七観音霊場の第7番札所となる霊山寺は、四国八十八ヶ所を彷彿させる参道と伽藍の趣が魅力のお寺となっている。日金山からの雄大な眺めで結願する駿河三十三観音霊場もいいが、三十三曲りを経て静岡の市街地を見下ろす霊山寺で結願となる駿河七観音霊場もまたいいよ!
駿河七観音・安倍七観音の札所
第5番札所 平澤寺
山号:布袋山
寺号:平澤寺(平沢観音)
宗派:真言宗 智山派
本尊:千手観音菩薩
札所:千手観音菩薩
祈れただま
ことの道は 平沢の
利生あまねく 自在なるらん
054-261-6312
第6番札所 鉄舟寺
山号:補陀洛山
寺号:鉄舟寺 ※久能寺を改称
宗派:臨済宗 妙心寺派
本尊:千手観音菩薩
札所:千手観音菩薩(久能寺)
とくだつの
えんをむすびて 補陀洛の
三保の浦和に 浮かぶつり舟
054-334-1203