一本桜・桜の名木
1日本五代桜の「狩宿の下馬桜」は外せないよ!
静岡県の一本桜を語る上で、国内最古の山桜と言われ、日本五代桜にして国の特別天然記念物に指定されている、源頼朝ゆかりの「狩宿の下馬桜」は外せないよ!
2孤高の一本桜を見に行こう!
交通手段は限られるが、山里にある「栃沢のしだれ桜」や「牛代のみずめ桜」「寿永の桜」など、趣のある孤高の一本桜を見に行こう!
3ソメイヨシノとの開花時期の違いに注意!
桜の品種やエリアの違い、その年の気候にもよるが、ソメイヨシノとは微妙に開花時期が前後にズレる桜が多い。また「河津桜原木」や「帯桜」は、そもそも早咲き桜なので注意!
良寛さんの辞世の句と言われる『散る桜 残る桜も 散る桜』。この時代にはまだソメイヨシノは誕生していなかったが、風に揺られひらひらと舞う花びらが、どこか儚く日本人の琴線に触れ心を揺さぶる。
そんな現代人が抱くソメイヨシノに代表される桜のイメージとは少し異なり、また色鮮やかで力強さも感じられる早咲き桜ともまた異なり、木そのものが訴えかけてくるパワーと、樹形から溢れ出る年輪の重みや趣が感じられるのが一本桜の魅力であり、また違った花見の楽しさを教えてくれる。
駿河湾エリアには、そんなパワーと趣を兼ね備えた魅力的な一本桜が点在し、どのエリアにも見ごたえのある木がある。
真っ先に挙げられるのが、国内最古の山桜と言われ、日本五代桜にして国の特別天然記念物に指定されている「狩宿の下馬桜」だ。源頼朝ゆかりの歴史ある老木で、『信長公記』の記述からすると、あの信長も花は終われど目にしていたであろう桜の木であり、その木を今の時代に目にしていると思うとなかなか感慨深い。
その信長が、この地を訪れるきっかけとなったのが甲斐武田氏を滅ぼした甲州征伐なのだが、そんな武田氏ゆかりの信玄公お手植えの桜の二世と言われる「信玄桜」もこのエリアにある。
また知名度という点では、飯田さんが玄関先に植えた一本の桜の木が、今や全国区となり毎年のようにテレビ中継が入るまでになった「河津桜原木」も外せない。歴史こそ浅いものの、近年テレビやネットを通じて一番露出量が多い桜かもしれない。
そして最近ネットを中心に人気が沸騰し、写真愛好家が次々と訪れるようになったのが、山里にある「栃沢のしだれ桜」と「牛代のみずめ桜」だ。どちらも交通手段は限られるが、一度は訪れて欲しい静岡県を代表する個人所有の一本桜だ!
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静岡県中部エリア
牛代のみずめ桜
「塩本牛代のエドヒガン」として市の天然記念物に指定されている、推定樹齢300年余の樹高20mの一本桜。開花時には、ライトアップも行われる。
0547-53-2220
島田市観光協会 川根支所
富士山麓エリア
伊豆半島エリア
法泉寺のしだれ桜
1573年の創建の法泉寺の境内に咲く、県の天然記念物に指定されている、樹高約20mで樹齢約350年の枝垂桜。他の桜とは開花時期がズレる。
0558-85-1056
伊豆市観光協会 天城支部
旧船原小学校跡のしだれ桜
1975年に廃校となった旧船原小学校の校門近くに咲く枝垂れ桜で、実は一本桜ではなく、一本桜の様に見える寄り添って立つ3本桜。
0558-85-1056
伊豆市観光協会 天城支部