茅の輪くぐり
1茅の輪の潜り方を学んでから行こう!
一礼して潜り左廻り、一礼して潜り右廻り、一礼して潜り左廻り、一礼して潜り社殿へ!
2大祓は年2回!茅の輪くぐりも年2回?
茅の輪くぐりは6月の夏越の祓が一般的だが、年越の祓にも行う神社があるよ!
3茅の輪のカヤは持ち帰らないように!
小輪を作り持ち帰る俗信もあるが、他人の災厄がカヤへ遷され穢れているのでやめておこう!
古より半年という節目にあたる6月30日と、一年の終わりを告げる大晦日は、新たな時期を迎える 「物忌みの日」とされ、身の不浄を祓い禊ぎを行う「夏越しの祓」「年越しの祓」という大祓が行われてきた。
特に旧歴で夏が越し翌日より秋が始まる「夏越しの祓」の行事の中で行われてきたのが「茅の輪くぐり」で、一部の神社では「年越しの祓」でも「茅の輪くぐり」が行われているが、注連縄を張った結界内にカヤで編んだ輪を建て、そこを祓謡(祓詞)を唱えながら8の字を描きながらくぐるしきたりだ。
★祓謡・祓詞 ※①②の和歌の順番が逆だったり、③が蘇民将来という言葉だったり神社により異なる
①思ふこと 皆つきねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓いつるかな
②水無月の 夏越しの祓ひ する人は 千年の命 延ぶといふなり
③宮川の 清き流れに みそぎせば 祈れることの 叶はぬはなし / ③蘇民将来 蘇民将来
茅の輪を前に正面に立ち一礼し、①を唱えながら潜って左廻りで正面に、また一礼して②を唱えながら潜って右廻りで正面に、再度一礼して③を唱えながら潜って左廻りで正面に、そして一礼して潜って社殿へ足を進めるというのが正式なお参りのしかただ。
ちなみに、茅の輪のカヤを引き抜いて小さい輪を作り、持ち帰りお守りにするという俗信があるが、茅の輪にはくぐった人たちの災厄が遷されており、これを抜き取り持ち帰ることは、自宅に災厄を招くことになるので、避けた方が良いとされる。
また「型代(かたしろ)」という、神社から頂いた人の形をした紙に、名前と生年月日を書き、体を撫で息を吹きかけ身の穢れを遷したものを、神社にて祓い清めてもらうしきたりも行われる。
静岡県では「静岡浅間神社」内の八千戈神社の茅の輪が大茅の輪として知られており、背丈を大きく上回るサイズとなっており人気を集めている。