港町下田の水産業を支えてきたんだよ!
下田にやって来る漁船団に氷を供給すべく漁業用の製氷工場として、大正時代の1923年4月に建設された、敷地面積約380坪 延床面積約200坪の建造物で、正式名称を「伊豆製氷冷蔵株式会社 下田工場」という。第1・第2製氷室、6部屋の冷蔵室からなる貯氷庫、機械室、休憩室、事務所などがあり、冷却装置としてアメリカのヨーク社製の竪型単働複筒密閉式アンモニア圧縮機を備えていた。アンモニアを媒介にして冷却した海水を満たした製氷プールの升目に、真水が入った製氷缶をはめて並べ、2日がかりで氷を製造していた。約80年にわたり下田の水産業を支えてきたが、2004年2月に操業停止となり閉鎖、2014年2月~4月にかけて解体され今は無い。
下田市初の国の登録有形文化財だったんだよ!
2007年7月31日に、下田市で初めて国の登録有形文化財に指定されたが、老朽化に伴う崩壊の危険性より保存のためには耐震工事が必要となり、下田市や有志により保存活動が行われたが、財政難を理由に断念。2014年4月に取り壊され、2015年4月16日に登録抹消となった。
伊豆石を使った魅力的な外観だったよ!
旧天城トンネル を彷彿させる玄関アーチと青みがかった伊豆石の美しさが懐かしい…