大仁神社とは?
静岡県伊豆の国市にある、主祭神として大山咋命を、相殿に誉田別命・倉稲魂命・火産霊命を祀る神社。開運・福徳のご利益があるとされ、酒造りの神様としても知られている。
平安時代初頭の大同年間(806~810年)に、滋賀県の日吉大社より勧請し創建されたのがその始まり。
江戸時代までは「山王社山王宮」と称していたが、1868年の明治の神仏分離令により「大山咋命神社」に改称し、その後1909年に「大仁神社」となる。その間幾度となく焼失と再建を繰り返しており、現在の社殿は1962年10月に再建されたもの。
また1957年10月には、第12回国民体育大会の相撲大会競技場となっており、相撲観戦がしやすいように、境内がすり鉢状のコロシアムのように整備された。その後も奉納相撲が行われてきた歴史があり、観覧席となった階段状の境内の造りが、その名残をとどめている。
境内奥には、約600本の梅が花を咲かせる「大仁梅林」があり、毎年2月に「おおひと梅まつり」が開催される他、11月には例大祭が執り行われ「三番叟」が奉納される。
大仁神社の見所
一の鳥居
車で行くと社殿前、写真で言うと石段の上にも駐車できるため、鳥居の存在に気づかずにスルーしがちだが、お参りの際は一の鳥居から神橋を渡り…と、正面からアプローチして欲しい。
社殿
二の鳥居の横に手水舎があり、石段を上った先に、1962年10月に木造銅葺流造で再建された拝殿・本殿が建つ。手水舎の傍に、直接この場所がという訳ではないが『鮎友釣り発祥の地』の石碑が建てられている。
三番叟が奉納される大仁神社
毎年11月の例大祭では、市の指定無形民俗文化財となっている『種蒔三番叟』が奉納される。同日にここから歩いて30分かからない広瀬神社でも『式三番叟』が奉納されるので、一日で2つの三番叟が観られる。
酒造りの神様
主祭神として"酒造りの神様"とも言われる大山咋命を祀り、明治時代には大山咋命神社となっていたため、鳥居近くには『大山咋命神社』と刻まれた社号標が今も建っている。
国体相撲会場
初めて境内を訪れると、誰しも違和感を感じると思う。誰もいないのに注目されているような、まるで土俵の中央にいきなり担ぎ出されたかのような、何とも言えぬ感覚だ。自分も後でここが国体の相撲会場だったと知り納得…。
大仁梅林
この石段の先に、自然を活かす形で少しづつ手を加えながら守られてきた大仁梅林がある。毎年2月になると約80種類600本の紅梅・白梅が見事な花を咲かせる。大仁神社に足を運ぶなら、この時期がおすすめだ!
コロシアムのような境内の雰囲気を楽しもう!
誰もいないのに注目されているような、土俵の中央にいきなり担ぎ出されたかのような感覚だよ!
三番叟を観に行こう!
毎年11月の例大祭では種蒔三番叟が観られ、2km北にある広瀬神社の式三番叟とセットで楽しめるよ!
2月の梅が咲く時期がおすすめ!
約80種類600本の梅が咲く大仁梅林とダブルで楽しめるよ!
大仁神社 編