沼津御用邸記念公園とは?
静岡県沼津市にある、駿河湾越しに富士山を仰ぎ見る、約15万㎡の風光明媚な砂浜と松林の中に築かれた、明治~昭和にかけ利用された御用邸跡。
1893年7月に、当時皇太子であった大正天皇の御静養のために、島郷御料林内に造営された約370坪の別邸がその始まりで、その後新御殿や洋館などが増築され、総建築面積は1500坪以上に及んだ。
1945年に、沼津大空襲にて本邸が焼失し、附属邸が代用されるも、1969年12月6日にそのお役目を終え廃止に。
翌1970年7月に、残された「東附属邸」と「西附属邸」を中心に沼津市が整備を進め、皇室ゆかりの品々や御用邸の歴史が学べる貴重なミュージアム施設として公開。
例年「桃の節句ひな飾り」や「ホタルを愛でる夕べ」「七夕飾り」「菊華展」などのイベントも開催され、数少ない御用邸見学施設として、一年を通じて多くの観光客が訪れる。
また広い園内には、四季を彩る椿・梅・桜・桃・藤・紫陽花・ユリ・ひまわり・萩などの花が植わる他、38品種約3万本が一斉に花を咲かす西洋水仙や、淡いピンク色が美しい夏水仙、皇后雅子さまのお印となっているはまなす、清らかで美しい白い花の浜菊などの季節の花も楽しめる。