八重姫ゆかりのお寺で、八重姫供養祭も執り行われるよ!
鎌倉時代に真言宗として開創し、室町時代に曹洞宗に改修した、山号を「守護山」と称し修行道場としての「祇樹林」の扁額を掲げる曹洞宗寺院。御本尊として釈迦牟尼仏を、脇立に阿難尊者・迦葉尊者の二仏を、さらに左右に曹洞宗の開祖で永平寺を開いた道元禅師と、総持寺を開いた瑩山禅師を配する寺院。
源頼朝との間に千鶴丸を儲けながらも川に沈められ殺害され、頼朝との恋にも破れた伊藤祐親の娘である八重姫ゆかりの寺で、廃寺となった眞珠院北側にあった満願寺の八重姫の木像を安置する「八重姫御堂」が移築され、供養塔も建てられている。一説には似た様な境遇となった静御前が同情して建てた祠がそのルーツとされ、そこから「静堂」とも言われる。毎年4月の第2日曜日には、八重姫供養祭が執り行われる。
女性の守り神、パワースポットとして信仰を集めているよ!
寺伝や『曽我物語』では、頼朝との恋に破れた八重姫は、寺の南を流れる古川の真珠ヶ淵より身を投げたとされ、そこから「せめて梯子があれば命を救えたのに…」という地元の人々の悲痛な思いより梯子が供えられるようになり、やがて八重姫が女性の守護神として信仰を集めるようになるにつれ、願い事が成就した際のお礼参りで梯子を奉納する習慣となった。
また御堂の左手には年の数だけ叩くと願いが叶うとされる願掛石があり、御堂の右手には梛の木があり、伊豆山神社 と同じように梛の葉が愛のお守りとされているよ!
五輪塔や宝篋印塔だけでなく、ユニークな灯籠にも注目!
静岡県下最古の1302年建立の五輪塔や宝篋印塔などがある他、ユニークな燈籠がいくつもあるよ!
また境内裏手の岩肌には、1363年に彫られた阿弥陀如来磨崖仏があるよ!