虚空蔵尊大祭だるま市とは?
静岡県焼津市浜当目にある、曹洞宗寺院の「恵目山 弘徳院」の境内を中心に、毎年2月23日に開催されるダルマ市。
隣接する弘香幼稚園や周辺道路には露店が並び、家内安全・商売繁盛・豊漁などを願いダルマを買い求める人々で賑わう。
元々旧暦の1月13日に執り行われていた、末寺の香集寺に安置されていた、虚空のような広大無辺の功徳により人々に徳を与え願いを叶えるという、聖徳太子作と伝わる虚空蔵菩薩のお祭りに合わせて行われていたダルマ市がその始まり。
現在は日付を固定し、2月13日を古いダルマを納める「送りだるま」の日、2月23日を新しいダルマを購入する「迎えだるま」の日とし、両日をもって「虚空蔵尊大祭」としているが、特にダルマ市が行われ賑わいをみせる2月23日を「虚空蔵尊大祭だるま市」と呼んでいる。
虚空蔵尊大祭だるま市の見所
恵目山 弘徳院
虚空蔵山を背にして建つ、虚空蔵尊大祭だるま市の舞台となる曹洞宗寺院だ。あのビキニ環礁で行われた水爆実験で被爆した、第五福竜丸の無線長だった久保山愛吉氏のお墓があることでも知られている。
虚空蔵尊大祭だるま市
虚空蔵尊大祭だるま市は、富士の毘沙門天大祭だるま市と違って、毎年2月13日が古いダルマを納める「送りダルマ」、2月23日が新しいダルマを購入する「迎えダルマ」と固定日なのでわかりやすい。
早咲き桜
虚空蔵尊大祭だるま市を盛り上げているのは、ズラリと並んだダルマや露店だけではない。2月下旬ということで、早咲き桜もピンクで美しい花を咲かせており、祭りに彩を添えている。祝いのお酒も進むわけだ…。
古ダルマ納所
一年間のお役目を終え供養されるのを待つ、個々の願いが込められた古いダルマたちだ。納められたダルマは、後日隣接する弘香幼稚園の園児たち等により大事に大事に運ばれて、浜当目海岸でお焚き上げが行われる。
開放される弘香幼稚園
弘徳院の山門だけでは行き交うのに混雑するため、隣接する弘香幼稚園の遊具広場も開放され通り道となっており、そこにもダルマ屋や園芸店などのお店が並んでいる。
露店で賑わう通り
初めて来た時には驚きましたが、弘徳院へと向かう普段はほとんど人通りのない静かな道の両側に、ダルマ屋だけでなく食べ物屋を中心に様々な露店がズラリと軒を連ね景色が一変、賑わいを見せる。
賑わうのは2月23日の「迎えだるま」の日だよ!
2月13日が古いダルマを納める「送りだるま」、23日が新しいダルマを買う「迎えだるま」と固定でわかりやすい!
虚空蔵菩薩のお参りを忘れずにね!
ダルマ市に夢中になって、広大無辺の功徳により願いを叶えてくれる虚空蔵菩薩へのお参りを忘れないように!
地元のお祭りの延長線上にあるダルマ市だよ!
毘沙門天大祭だるま市とは異なる、地元色の強いどこか懐かしいお祭りの雰囲気を楽しもう!
虚空蔵尊大祭だるま市 編