松川タライ乗り競走とは?
静岡県伊東市の中心市街地を流れる、松川として親しまれている伊東八景のひとつである伊東大川を舞台に、毎年7月の第一日曜日に開催される、国際色豊かで笑いに包まれる一風変わったレース。
直径1mで深さ30cmのタライに乗り、紐で繋がった一対のシャモジのようなカイで水をかきながら、いでゆ橋~松川藤の広場 横までの約400mの川下りのスピードを競うレースだが、毎年その衣装やユニークなパフォーマンスに注目が集まり、200名を超す参加者はもちろん観戦者も楽しめるユニークなイベント。
また沈没や衝突などの突然のアクシデントも、もはやタライ乗り競走のお決まりのパフォーマンスの一部となっており、これも含めて楽しめる。
4つのタライを繋げた団体レースや、外国人による国際レース、子供レースの他、学生対抗戦やカップルレースなどが行われる年もあり、また伊東温泉の宿泊客などが参加できる観光客レースもあり、事前に応募すれば誰でも挑戦できる。
松川タライ乗り競走の見所
松川タライ乗り競走のスタート地点
松川に架かるいでゆ橋がスタート地点となる。朝早くから多くの見物客や報道カメラマンが押し寄せ賑わう。ここでタライに乗ってスタートを待つのだが、体重の重い人はタライに乗り込んだ瞬間に転覆したりするわけで…
ユニークなレース内容
松川タライ乗り競走は、直径1mで深さ30cm程の大きなタライに乗り、しゃもじのようなカイで漕ぎタイムを競うユーモラスなレースだ。団体レースや海外人による国際レース、浴衣を着ての観光客レース、子供レースなどが行われる。
白熱の団体レース
隣りに負けるなと猛ダッシュ!! 4人一組で縦一列に繋がったタライを漕いで競う団体レースは、参加チームもユニークで、チームの衣装やそのパフォーマンスにも注目が集まる。過去には、大学対抗レースなど白熱のレースも!
団体レースの難しさ!
団体レースはスタートダッシュが良くても、タライが繋がっているので皆が一生懸命漕ぐだけではダメなようで、4人の連携・力配分が必要。先頭よりも後ろの人が頑張り過ぎちゃうと、途中で列が乱れてうまく進まなくなっちゃうよ!
ユニークな団体レース参加チーム
上のチームはお寿司屋さんの一行!? イクラに玉子・まぐろ、そして後ろから大将が目を光らせている。一列で進み、なかなかのチームワークだ。下は緑のぱっぴに黄色いヘルメットのJRの皆さん。さすが、タライに乗っても安全運行!
スタッフが支える松川タライ乗り競走
恰幅の良い方はどうしても重くなるので、タライに乗っただけで水面ギリギリに沈み込むので難しい。タライに大小は無いので可哀そうだが、本人は露天風呂状態で気分よさげだ。手助けする周りのスタッフは大変そうだが…
建築美が光る松川沿い
松川沿いに建つ旅館や観光施設の窓辺にも、松川タライ乗り競走を楽しむ人達の姿が…。かつて温泉宿だった東海館や旅館いなばの尖塔付き木造3階建の建築美が、松川タライ乗り競走の風景に花を添える。
松川タライ乗り競走の応援合戦
ゴール前となる松川藤の広場 横の河川敷では、太鼓による応援合戦も行われる。約400mの川下りもあと少しという地点で、力強い太鼓の音と声援が、タライ乗り競走の参加者に力を与える。
タライ乗りの達人
松川タライ乗り競走の達人といった風格で、シャモジのようなカイを巧みに操りながら、全く危なげなく颯爽と川を下って行く。達人の後ろ姿は実に絵になるもので、その背中より年季が伝わってくる。
タライ乗りのコツを掴み楽しむ者
スタート直後はフラついていたが、持ち前のバランス感覚と腕力でコツを掴み、タライ乗りを存分に楽しんでいる様子。達人同様、前傾姿勢で上手にタライを操りながら、いざゴールへ一直線!
あれっ!この人も!?
松川タライ乗り競走の楽しみのひとつに、団体レースの衣装やパフォーマンスがある。一瞬、あれっ!この人も!?…と思いきや、金太郎が同じボビーマスクの3人を引き連れていた。ボビーの表情とタライ乗りの感じがよく合っていて笑えた!
マイペースで景観を楽しむ者
タライ乗りが行われる場所は、伊東温泉で最も景観が美しいとされる東海館前で、タライ上から松川両岸の景色を見上げては、会話をしながらのんびりと下って行く者も。川の流れは同じでも、時の流れが違う感じ。
一人別世界へ旅立つ者
タライに乗ったら丹田に力を入れ精神統一。スタート前から歓声は耳に入らず、集中し悟りの境地へ!周囲の転覆をよそに、 ただただ川の流れに身を任せ、ひとり別世界を行く!
神仏対決!?
神仏対決!? こちらも川の流れに身を任せているものの、その表情はかなり異なる。行く末は神のみぞ知るといった感じで、神の思し召しに従う感じ。日頃の行いがすべてで、ジタバタしてもしょうがないってか!?。
何度も何度も挑戦する者
沈没してはまたチャレンジし、再度沈没しても挫けずまたまたチャレンジし、何度も何度も挑戦する者もあり。観客からはその都度「がんばれー!」と応援の声が飛ぶ!ナイスファイト!
声援に応えカメラ目線で泳ぐ者
スタート直後に沈没し、タライ乗りのそのバランスの難しさから早々に諦め泳ぐ者もあり。記録はともかく、パフォーマンスとしてはこれもOK!で、観客は拍手で応援する。それに応えてカメラ目線も!
場所を変えながらレースを楽しもう!
スタート地点のいでゆ橋の上、東海館を望む松川遊歩道、そしてゴール地点の3ヶ所で観戦しよう!
参加者のパフォーマンスを見逃すな!
コスプレや衣装だけでなく、漕ぎ方やその表情、沈没時のパフォーマンスなどに注目!
朝一番で観に行こう!
正午過ぎで終わるので、午後からゆっくり…なんて言ってると見逃すぞ!
松川タライ乗り競走 編