タライ岬とは?
静岡県賀茂郡南伊豆町の下田市との境に位置する、遠く伊豆七島を望む眺めの良い岬で、同じ南伊豆町の 石廊崎 とともに、地球の丸さが実感できる場所として知られる所。
伊豆三大美浜のひとつである 弓ヶ浜 から奇岩で知られる 逢ヶ浜 を経由して、らくらくコースや健脚コースなど、「タライ岬歩道」にはいくつかのハイキングコースが設けられており、道沿いに咲く海浜植物やアジサイ・ヤブツバキなどを楽しみながら、岬の先端まで行くことができる。またそのまま 田牛海岸 方面へと抜けることも可能。
現地案内板などには、漢字表記の「盥岬」の文字も見受けられるが、一般的にはカタカナ表記の「タライ岬」が用いられる。
タライ岬の見どころ
タライ岬歩道のハイキングコース
弓ヶ浜~逢ヶ浜を抜けタライ岬へと続く「タライ岬歩道」には、複数のルートがあるので、事前に案内板でルートを確認してから歩き始めよう。
歩く際には、季節に関係なく飲み物は持って行こう。あと事前にバスの時刻も確認しておくように!
またタライ岬に限ったことではないが、思わぬ天候の変化や、ハチや虫に刺されたりすることもあるので、一応心の準備とご注意を!
らくらくコース or 健脚コース!
タライ岬歩道には、遠回りだが比較的平坦な道を行く「らくらくコース」や、キツいが最短ルートとなる「健脚コース」などが用意されている。
自分の足はもちろん、お子様など一緒に歩くメンバーのことも考えながら歩くルートを選ぼう。
ちなみに、最近は「タライ岬遊歩道」の表記も散見されるが、「タライ岬歩道」が正式名称なので、ハイキングコース途中の標識や案内板の多くはタライ岬歩道となっている。
個人的には「タライ岬遊歩道」の方が良い感じだが…。
タライ岬歩道に咲く紫陽花
6月になるとタライ岬の遊歩道沿いには、数種類のアジサイが花を咲かせ、ハイキングコースが華やいだ雰囲気となる。
アジサイに囲まれながら歩けば、沿道から応援を送られている様で足取りも軽くなり、少々キツい道のりでも楽しみながら歩ける。
田牛海岸へ抜けてもOK!
タライ岬歩道のハイキングコースは、南伊豆町と下田市の市町の境界を超え下田市側の田牛海岸へと続いている。
途中にヤブツバキが1000本以上植わる「椿園」などもあり、寄り道したり道端に目をやりながら進んでいると、意外に時間がかかったりもするので、田牛海岸へ抜ける際には、必ず事前にバスの時刻を確認しておこう。
都会の感覚でいると、思わぬ事態を招くよ…。
ジブリチックな道を行く!
アップダウンのあるハイキングコースながら、途中にはジブリチックでワクワクするような不思議な雰囲気を漂わせる道もある。
疲れてくると下を向きがちだが、周囲に目を光らせながら楽しんで歩こう。
ただしキョロキョロし過ぎて躓かないように、足元にもご注意を・・・。
一気に開ける開放感!
逢ヶ浜を過ぎてからは、見通しの悪い山間の道が続いていることから、ここで一気に開ける感じとなる。
全国各地、岬めぐりではありがちなシチュエーションだが、道のりがきつかったり、長時間歩いたりした後に訪れるこのパーっとした瞬間がたまらない。苦しんだ人だけが味わえ与えられる、神様からのプレゼントのようだ。
ここからは開放感を味わいながら進むだけで、タライ岬の先端はもうすぐだ!
読めます?書けます?盥岬
タライ岬にある案内板に踊る「盥岬」の文字。みなさんは読めます?書けます?
わたしは正直ここに来るまで、盥という漢字をまじまじと眺めたことが無かった気がするわけで、もちろんフリガナが無かったら読めなかっただろう。
そして健脚コースのアップダウンのあるハイキングコースに少々辛い思いをした人も、この案内板の前まで来てこのタライ岬の絶景を目にすれば、すべて吹き飛んで行くことだろう。
お天気の良い日には、タライ岬のベンチでお弁当を広げながら、ゆっくりと大海原の景色を楽しみたいものだ。
平日なら、運が良ければ完全にプライベートなひとときが過ごせるわけで、みなさんにも是非味わってほしい。ただし強風には注意してね! 飛ばされたらもう戻ってこないよ!
岩礁の先には伊豆七島が!
タライ岬の先端に立ち、首を回しながら水平線を目で追うと、地球がま~るく見える。
千葉県の犬吠埼の地球が丸く見える丘の330度水平線の大パノラマ…とまではいかないが、それでも充分に地球の丸さはわかる。
先端近くにある案内板には、伊豆七島の方角が示されており、澄んだ天気が良い日には、全部とまではいかないが、いくつか目にすることが出来る。
まぁ己の視力によるわけだが…
視線を落としタライ岬の先端から下を覗くと、海際には入りくんだ岩礁が続いており、気づかなかったがよ~く見ると、釣り人やダイバーの姿も見受けられる。バカなことを叫ばなくてよかった…と思ったり。
危険を伴うのでおすすめはしないが、一応脇道から岩礁へと降りられなくはない。
振り返ればそこに・・・
タライ岬の先端から振り返ってみると、真っ直ぐにハイキングコースが伸びていて、先程のパーっと開けた地点から木々の中へと消えていく感じがよくわかる。
一方そこから少し西側を見ると、逢ヶ浜のシンボル的存在であるエビ穴の向こうに、伊豆三大美浜のひとつである弓ヶ浜が広がっている。
こうしてタライ岬から眺めてみても、ゆるやかに弧を描きながら続く砂浜の美しさはピカイチだ!
南伊豆のジオスポット
タライ岬の周辺は、南伊豆のジオツアーのおすすめコースにもなっているだけあって、入りくんだ海岸線と奇岩が織り成す風光明媚な眺望が楽しめる。
とかく遠くに目が行きがちだが、足下近くを見てみれば、想像を掻き立てられるオモシロい岩があちこちに見えたりもする。
逢ヶ浜のエビ穴のように有名なものはもちろんのこと、ふとした瞬間に自分だけに見える不思議な岩などもあったりして、それらを見つけながら散策するのも楽しいものだ。
わたしが気になったのはこの岩で、大きく口を開けたゴジラのようにも見えたり…。ずーっと見ていると、今にも火を噴きそうだ。
風光明媚な景色を満喫しよう!
タライ岬のベンチに座わって、ゆっくりと入りくんだ地形や伊豆七島を望む雄大な眺めを楽しもう!
遊歩道沿いのアジサイやヤブツバキを楽しもう!
ヤブツバキが1000本以上植わる椿園がある他、道沿いに咲く紫陽花もキレイだよ!
お子様連れは要注意!
タライ岬歩道には、アップダウンが激しい所や危険な箇所もあるので、お子様連れは要注意!
タライ岬の見どころ
タライ岬のおすすめ時期
1月椿 | 2月椿 | 3月椿 | 4月 | 5月 | 6月紫陽花 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月椿 |
タライ岬の基本情報
名称 | タライ岬 (盥岬) |
---|---|
読み方 | たらいみさき |
郵便番号 | 〒415-0152 |
所在地 | 南伊豆町 湊 |
駐車場 | なし |
お問合せ | 0558-62-0141(南伊豆町観光協会) |
参考HP | 南伊豆町観光協会 |
するナビ | 南伊豆町の観光スポット |
アクセス | ①伊豆急行線「下田駅」 ⇒南伊豆東海バス「休暇村」下車 徒歩22分 ②伊豆急行線「下田駅」 ⇒南伊豆東海バス「田牛」下車 徒歩27分 |