武家屋敷の面影が残る、興門八本山の1つだよ!
1301年に、日蓮の孫弟子となる日尊により開かれた日蓮宗 興門派の本山で、興門八本山の1つ。守護神として七面山 敬慎院より勧請した七面大明神を祀る。江戸時代の1799年に伽藍が消失するも、1844年に客殿が、1847年には本堂が再建され今に至る。正式には「東光山 實成寺」だが、他と区別して「伊豆実成寺」と言われることが多い。もともと桓武平氏の流れをくむ豪族の大見氏一族の大見小藤太成家の居館跡だったことから、正面石畳や石垣などに、鎌倉時代初期の武家屋敷の面影が残されている。
祖師堂の彫刻に匠の技が!
祖師堂の彫刻が素晴らしく、向拝正面に舞う鳳凰や左右の木鼻の獅子と象、堂内欄間の松・竹・梅の林間に神仙と童子が巻物を広げている透かし彫、五彩の雲間に舞う鶴などが彫られている。漆喰鏝絵の名工入江長八の菩提寺の浄感寺(長八記念館)の透かし彫で知られる石田半兵衛(邦秀)の次男で、安政の大地震で倒壊した 三嶋大社 の再建にあたり、拝殿向拝の天ノ岩戸開きなどを手掛けた、松崎町江奈生まれの堂宮彫刻の名工 石田富次郎(小澤希道 / 希道斎永秀)の作となる。
大見平三家政の墓に手を合わせよう!
元々中伊豆中学校の北側辺りの大見氏陣場跡に大見塚が築かれていて、そこにあったとか…