靜岡縣護國神社とは?
静岡県静岡市葵区にある、国道1号や静岡鉄道静岡清水線に隣接し約99,000㎡の境内を誇る、明治維新から太平洋戦争に至るまでに、国事に倒れた静岡県出身者や縁ある護国の英霊 76,230柱を祀る神社。
1899年11月13日に「共祭招魂社」として市内北番町に創建された後、1939年4月1日に施行された内務省令『招魂社ヲ護國神社ト改称スルノ件』により「靜岡縣護國神社」へと改称。現在も「静岡県護国神社」ではなく、旧字体のまま表記されている。
その後、戦火が拡大する中、1942年10月8日に現在の地に遷座された。旧社地である北番町会館前には、現在「静岡県共祭招魂社跡地」の石碑が建てられている。
境内は、歳旦祭や節分祭・管弦祭・お花見シーズンなどに賑わいをみせ、毎年8月には「万灯みたま祭」も執り行われ、多くの参拝客が足を運ぶ。
また、毎月「蚤の市」や「フリーマーケット葵市」も開催されており、一の鳥居から参道にかけてずらりと店が並ぶ。すぐ近くに、商業施設の「MARK IS 静岡」がある。
靜岡縣護國神社の見所
一の鳥居と蚤の市
静岡鉄道の線路沿いに建つ一の鳥居。ここからこんもりと茂った森の中に参道が続いている。毎月「蚤の市」や「フリーマーケット葵市」が開催されており、100店もの店が並ぶ時もある。
神池
一の鳥居から続く参道の左手に、神池がある。静かな水面には、青空や樹木が映りこんでいるが、透明感に欠けるため美しさは半減といったところ…。
靜岡縣護國神社
一の鳥居から参道を抜けると、二の鳥居を前に一気に視界が開ける。車で行くと二の鳥居横からの参拝となりがちだが、初めての方は、是非とも戻って正面より参ってほしい!ちなみに靜岡護國神社ではなく、靜岡縣護國神社だ。
荘厳な構えの拝殿
谷津山をバックに、シンメトリーな造りの拝殿が整然と佇んでいる。奥行き感のある荘厳な構えが、実に見事で絵になる。街中にあってこの解放感は、中々のものであり、靜岡縣護國神社の魅力の一つだ。
お花見
お花見シーズンの靜岡縣護國神社は、桜の花と樹木の緑のコントラストが美しく、境内が一気に華やぐ感じだ。決して本数は多くないが、味わいのある花見が楽しめる。
夏越の祓・茅の輪くぐり
6月中旬になると、参道に茅の輪が登場する。夏越の祓の神事は30日に執り行われるが、それまでの間も自由にお参りできる。茅の輪の潜り方が分からない方は、「静岡県の茅の輪くぐり神事」を参考に!
万灯みたま祭
万灯みたま祭は、毎年8月13日~15日に行われ、提灯に「みあかり」が灯されるのは18:00~21:00まで。期間中境内では盆踊りや夜店も並び、花火の打ち上げも行われる。
「みあかり」が灯された提灯
黄昏時に訪れれば、徐々に暗さが増してゆく中、万灯みたま祭の幻想的な雰囲気に包まれていく境内の変化が楽しめるので、個人的にはおすすめだ!
絵になる社殿の構えに注目!
谷津山をバックに奥行き感のある荘厳な社殿の構えが、実に見事で絵になるよ!
初めての人は、車で行っても一の鳥居に戻って参拝を!
一の鳥居から参道を抜け一気に開ける社殿の眺めと、拝殿まで何もない道を進む空気感が堪らないよ!
8月の「万灯みたま祭」がおすすめ!
参拝するなら黄昏時に訪れよう!暗さが増し変わりゆく境内が幻想的だよ!
靜岡縣護國神社 編