下田市観光ガイド天神神社

伊豆・駿河観光ガイド 静岡・伊豆の観光地を検索 天神神社

Vol . 1396

天神神社

Shimoda

下田

2つ星評価

天神神社

Presented By 星★聖

天神神社(下田 蓮台寺)

ホテル・旅館の宿泊予約 プロが選ぶ温泉宿
天神神社をご覧の皆様へ

星★聖の天神神社の3つのポイント

大日如来坐像を拝みに行こう!

江戸時代には60年に一度の御開帳だった秘仏で、1950年の文化財保護法施行前までは国宝だった、国の重要文化財に指定されている鎌倉時代作の大日如来坐像だよ! 公開日が限られているので注意!

学問の神様へのお参りも忘れずに!

すっかり主役を奪われた感じだが、正面に見える『天満宮』の扁額が掲げられた社殿には、学問の神様として知られる菅原道真公が祀られており、合格祈願スポットにもなっているよ!

「しだれ桃の里まつり」に合わせて訪れよう!

3月下旬~4月上旬にかけて開催される「しだれ桃の里まつり」期間中に訪れるのがおすすめだよ!
雨天でなければ ①しだれ桃 ②大日如来坐像 ③日本一118段ひな飾り がすべて一日で楽しめるよ!

天神神社の見どころ

温泉マイスター 星★聖(ほしたかし) 星★聖(ほし たかし)

天神神社の見所

下田の天神神社の案内図
天神神社の案内図

天神神社 案内図

国道414号を西へと折れ町中を行く県道118号を行った先の右手に、この 天神神社てんじんじんじゃ がある。伊豆急行線の蓮台寺れんだいじ駅からでも1.5kmほどの距離だ。奈良時代に行基ぎょうきが発見したと伝わる "下田の奥座敷" とも言われる蓮台寺温泉を見下ろす高台にあり、通りからは真っ直ぐに石段が伸びている。

天神神社の石鳥居
天神神社の石鳥居と日本一118段ひな飾り

天神神社の鳥居

『天神神社』の社号が掲げられた石鳥居の先には、赤い手摺とともに石段が壁のように伸びている。2022年より始まった『日本一118段ひな飾り』の舞台となる石段なのだが、実は改修前には119段あったという。時期は異なるが、稲取温泉の「素盞鳴神社すさのおじんじゃ雛段飾り」とタイで日本一の雛段飾りだ。

天神神社横の子育て地蔵尊
子育て地蔵と緩やかな参道登り口

緩やかな参道登り口

天神神社の壁のような直階段を前に、これを上るのは…とたじろいだ人は、一度通りに出て左手にぐるっと回り込む感じで、仇討ち地蔵とも言われる子育て地蔵尊の奥より緩やかな参道にて天神神社の社殿へと行こう。脚に自信の無い方は踊り場の無い直階段なので、無理せず迂回を!

天神神社の幸田露伴句碑
御神木跡記念碑 幸田露伴句碑

幸田露伴 句碑

この場所にはかつて巨石を抱きながら樹高約25mで推定樹齢400年のスダジイの御神木が聳えていたが、2019年10月に伊豆半島を直撃した東日本台風により倒木。その跡に御神木跡記念碑として、蓮台寺温泉ゆかりの幸田露伴こうだ ろはんによる『湯の村や ゆめばかりなる 春の雪』の句碑が建てられている。

天神神社の社殿
天神神社の社殿

天神神社 社殿

正面に見える加賀梅鉢の家紋の下に『天満宮』の扁額が掲げられた瓦葺き入母屋造 鎧張りの建物が、天神神社の社殿となる。創建不詳で江戸時代の1711年に再建されたと伝わっている。ここに学問の神様として知られる菅原道真すがわら の みちざね公が祀られており、合格祈願スポットにもなっている。大日如来坐像だいにちにょらいざぞうの御開帳目的で訪れた方も、まずは天神様へお参りしよう!

下田の天神神社の境内
蓮台寺の天神神社の境内

天神神社 境内

蓮台寺を見守ってきた御神木が倒木したことは残念ではあったが、これにより日差しが入るようになり、また大日堂だいにちどうの改修や狛犬・石鳥居・案内板などの整備もあり、境内は以前よりもかなり明るいイメージとなった。

天神神社の大日堂
天神神社の大日堂

大日堂

天神神社の社殿左手奥に大日堂だいにちどうがあり、ここに大日如来坐像だいにちにょらいざぞうが安置されている。文化財の公開日は、原則 ①年末年始(12月31日~1月3日)、②春季(4月1日~8日)、③秋季(10月7日~15日)となっているが、春季は「しだれ桃の里まつり」に合わせて3月下旬より公開されているようだ。

天神神社の大日如来坐像
天神神社の木造大日如来坐像

国指定重要文化財 木造大日如来坐像

蓮台寺れんだいじの地名の由来にもなっている、奈良時代の751年に行基ぎょうきが開創し鎌倉時代の承久年間に廃寺となった真言密教寺院の「温泉山 蓮台寺」の御本尊だったとされているのが、この大日如来坐像だいにちにょらいざぞうだ。84年ぶりに修復され2018年3月に眩いお姿となった大日如来坐像は、像高114cmのヒノキ材を正中線で合わせた寄木造よせぎづくりで、1920年4月15日に「木造大日如来坐像」として国の重要文化財に指定されている。金箔を1枚1枚漆で接着させる漆箔しっぱくの技法で造られており、眼は水晶を嵌め込んだ玉眼ぎょくがんではなく彫り出された彫眼ちょうがんであり、丸顔で優美な定朝様じょうちょうようの平安後期の様式を残しつつ造られた鎌倉時代初期の作となっている。廃寺後も神明様として深く信仰を集め、江戸時代には60年に一度の御開帳だったという記録が残る秘仏で、明治の廃仏毀釈はいぶつきしゃく時には伊豆八十八ヶ所の第44番札所である廣台寺に預けられ難を逃れている。1950年の文化財保護法の施行前までは国宝だった伊豆屈指の仏像で、以前より運慶うんけい作では…との呼び声も高かったが、修復時にその確固たる証拠は見つかっていない。

天神神社の四天王像の説明
天神神社の四天王像の説明

下田市指定文化財 四天王像

大日如来坐像の四隅には、下田市の指定文化財となっている持国天じこくてん増長天ぞうちょうてん広目天こうもくてん多聞天たもんてんの四天王像が配されている。文化財公開日に人が少なければゆっくりと眺めてみよう! ここでは現地案内板の写真を掲載しておく。くれぐれも独占して他の方の迷惑にならないように!

天神神社に咲くシャクナゲ
天神神社に咲くシャクナゲ

真っ赤なシャクナゲ

今や下田の一大イベントとなっている「しだれ桃の里まつり」の季節の蓮台寺温泉には、ハナモモはもちろんのこと桜や菜の花・チューリップなど春らしい季節の花があちこちで咲く。この天神神社境内にも、真っ赤なシャクナゲが花を咲かせていた。

天神神社の地図