山の手さくらとは?
静岡県焼津市を流れる朝比奈川の、策牛~関方~方ノ上にかけての山の手地区の左岸堤沿いに約2kmに渡り花を咲かせる、「朝比奈川堤さくら並木」とも言われる、樹齢20年超の河津桜による桜並木。
1996年に河津町の知人より寄贈された40本の河津桜を、山桜に接ぎ木して接木苗を育成し、1998年に堤防沿いに10m間隔で約200本植栽したのがその始まり。
例年2月中旬より開花し、2月下旬~3月上旬にかけて見頃を迎え、開花期間中には「山の手さくら祭り」も開催され、濃いピンクの河津桜の花と越前水仙や菜の花との共演を楽しみに、県内外から多くの見物客が訪れる。
桜並木を誕生させ「山の手桜」と命名し、桜祭りの主催をはじめ桜の維持管理を行っているのが、花と香りに包まれた住みよい快適な生活環境の創出と、市民や観光客が癒される景観の形成、後世に文化や文化遺産を伝承していくことを目的として発足した、地元焼津市の「山の手未来の会」で、長年のその功績により2017年には「日本さくらの会」より"全国さくら功労者"の表彰も受けている。
山の手さくらの見所
朝比奈川堤桜並木
案内図の中央にあるように、焼津市の策牛~関方~方ノ上にかけての朝比奈川の左岸沿いに、約200本の河津桜の桜並木が続いている。ちなみに上の方にあるのは高草川沿いにあるソメイヨシノと梅の並木だ。
山の手さくら祭り
例年2月下旬に桜祭りが開催される。関方バス停方面から、県内でも数ヵ所しかない2014年9月に導入されたラウンドアバウトのある通りを真っ直ぐ進み堤に出ると、右へ200m程でバクダン淵となり一番の見所エリアとなる。
バクダン淵方面の桜並木
突き当り右手となるバクダン淵方面の桜並木の眺め。ちなみにバクダン淵とは、戦時中の1945年5月19日午前10時頃に、B29より投下された爆弾2発があけた大きな穴が淵となったことに由来する。現在は改修されている。
20年超の河津桜の桜並木
計画的に10m間隔で約200本植えられた桜の木も、20年を超え大きく成長し、当初スカスカだった木と木の間も埋まり桜並木らしくなってきた。それにつれて見ごたえも増し、年々見物客も増えている感じだ!
河津桜
大島桜と寒緋桜の自然交配種と推定されている偶然の産物である河津桜。今では早咲き桜の代名詞にもなっているが、静岡県中部でも河津桜の名所はいくつかあるが、人気なのはここと静岡市の「美和桜並木」だ!
山の手未来の会
桜の管理はもちろん、寄贈された河津桜をもとに約2kmに渡る桜並木を誕生させたのも、山の手桜と命名したのも、桜祭りを主催しているのも、すべてこの会のおかげであり、是非とも維持管理の為にも募金に協力を!
山の手桜は品種名ではなく地名だよ!
山の手とは焼津市の策牛~関方~方ノ上エリアの総称で、植えられているのは接木苗の河津桜だよ!
ラウンドアバウトのある通りから堤に出るアクセスがおすすめ!
バクダン淵がある関方~策牛方面の桜並木がおすすめなので、歩きに自信の無い方やバス利用者は、上の地図の所からアプローチしよう!
無料駐車場を利用する方は、募金に協力しよう!
山の手さくら祭りの継続や桜並木の維持管理のためにも、駐車場利用者は募金に協力を!
山の手さくら 編