朝日山城とは?
静岡県藤枝市仮宿の、標高103mの牛伏山とも言われる朝日山の山頂に築かれた、岡部氏の居城と考えられている中世の山城。
発掘調査が行われていないため詳細は不明ながら、複数の曲輪が連なる連郭式山城だったとされ、1980年1月16日に、史跡として藤枝市の指定文化財となっている。
城跡は本曲輪と南曲輪に大きく分かれ、その間には竪堀かとも言われる豪快な谷地形がみられる。
本曲輪には土塁が残され「朝日稲荷神社」が鎮座している一方で、南曲輪には展望台や藤棚などが設けられており、春先には河津桜や白梅が花を咲かせる。
朝日山城の見どころ
朝日稲荷神社
標高103mの牛伏山頂上に鎮座する朝日山稲荷神社。扁額を掲げる真っ赤な鳥居と、それにも負けない真っ赤な拝殿が印象的だ。
かつての朝日山城の本丸跡に建てられており、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、またの名を倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と称する穀物の神を祀っている。
文献によると御祭神は、江戸時代の1677年に、岡山県の津山より勧請されたといい、本殿横には天満神社・熊野神社・津島神社・松尾神社・軍神社の五社が並ぶ。
朝日山城 一ノ曲輪
岡部氏の居城だったとされる朝日山城は、本格的な発掘調査が行われていないことから、詳細は未だ謎である。
一ノ曲輪に建つ朝日山稲荷神社の社殿の裏へと足を進めると、月日が流れていても、船形に土塁が築かれている様子がよくわかる。
ここから階段状に二ノ曲輪・三ノ曲輪が築かれていたと考えられており、竪堀か?と言われている全長約110mのV字の谷を隔てて南曲輪へと続く。
南曲輪の展望台に咲く河津桜
穴場的な河津桜の名所となっている、朝日山城の南曲輪にある展望台。この時期白梅も美しく、河津桜と一緒に楽しむことができる。また藤棚もあり、GW頃に見頃を迎える。
本曲輪とは対照的に、眼下に志太平野を見下ろし、高草山から駿河湾、運が良ければ富士山まで一望できる眺めの良い所だ。
晴れた日に訪れ、桜に囲まれた展望台に立ち周囲を見渡すと、何とも言えない殿様気分が味わえる。
南曲輪の展望台に咲く河津桜は一興だよ!
富士山や高草山・駿河湾を望む展望台からの眺めもさることながら、河津桜が咲く季節は格別だよ!
調査前の自然な形の城跡を巡ってみよう!
朝日稲荷神社が建つ本曲輪の土塁や、竪堀か?と言われる地形を見逃さずに!
ビオトープもあるよ!
駐車場横に朝日ビオトープがあり、運が良ければ6月にホタルが舞う光景が!
朝日山城の見どころ
朝日山城のおすすめ時期
1月 | 2月河津桜 白梅 |
3月白梅 | 4月 | 5月フジ | 6月ホタル | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
朝日山城の基本情報
名称 | 朝日山城 / 朝日山城跡 |
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読み方 | あさひやまじょう |
郵便番号 | 〒426-0001 |
所在地 | 藤枝市 仮宿堤ノ坪 |
駐車場 | あり |
お問合せ | 054-645-2500(藤枝市観光協会) |
参考HP | 藤枝市観光協会 |
するナビ | 藤枝市の観光スポット |
アクセス | ①JR東海道線「藤枝駅」 ⇒静鉄バス「法の橋」下車 徒歩21分 ②JR東海道線「焼津駅」 ⇒静鉄バス「藤枝市岡部支所前」下車 徒歩22分 |