トンネルに見えるけどトンネルじゃない!?
正式名称は「川根電力索道用保安隧道」で、索道からの落下物による鉄道運行への支障を考慮し設置された、「日本一短いトンネル」と言われる全長約11m 高さ5mの保安用構造物。藤枝市 滝沢 ⇔ 川根本町 沢間を結び物資を運んだ索道(リフト)と、大井川の更なる電源開発のための建築資材輸送を担った大井川鐵道の建設が同時期に進み、大井川の高瀬舟の輸送基地近くにあった索道地名駅を経由するために、あえて大井川鐵道の軌道上をU字に越えるルートとなり交わることに。大井川鐵道の地名駅の両側にトンネル状の構造物があったが、南側は天井が低かったため、大井川鐵道の電化による架線設置の際に上部が壊され、現在は壁だけが残されている。
通称「日本一短いトンネル」!?
現在日本一短いトンネルは、全長8.7mのJR呉線の川尻トンネルで、短さも日本一ではないのになぜ゙?…となるのだが、もともと地元では「保安」と呼ばれていたが、いつしかその見た目より「日本一短いトンネル」と言われ出し、現在でも「地名のトンネル」という人は少なく、ましてや「川根電力索道用保安隧道」という人は皆無で、「日本一短いトンネル」が通称となっている。
きかんしゃトーマス号が通過する時を狙って訪れよう!
大井川鐵道のHPで、トーマスやジェームスなどのSLが通過する日時を調べてから訪れよう!