三嶋大社とは?
静岡県三島市の東海道と甲州街道・下田街道が交わる要所に建つ伊豆国一宮で、御祭神として「三嶋大明神」と総称される大山祇命と積羽八重事代主神を祀る神社。
戦前までは「三島神社」と称し、遷座説など諸説あり創建不詳ながら、平安末期には当地に鎮座しており、1180年に源頼朝が挙兵に際し戦勝祈願をしたことは有名。
「大鳥居」から「総門」「神門」「舞殿」「拝殿」「弊殿」「本殿」と、一直線に続く社殿の造りが素晴らしく、特に国の重要文化財となっている権現造で総欅素木造の本殿・幣殿・拝殿に施された彫刻や装飾は特筆もの。
境内には「源頼朝腰掛石」「北条政子腰掛石」や、かつて東海道の交通整理の役割を担った「たたり石」、三島七石の1つである「牛石」などの名石がある他、「神池」や旧総門の「芸能殿」「神馬舎」「神鹿園」「宝物館」「芭蕉句碑」など見どころが多い。
また摂末社として「若宮神社」「見目神社」「厳島神社」「祓戸神社」「伊豆魂神社」なども建つ。
春には約15種200本の桜が咲くお花見スポットとして知られ、秋には国の天然記念物である樹齢約1200年で樹高10mのキンモクセイが2度咲きをする。
また毎年8月16日の例祭に合わせ前後3日間「三嶋大祭り」が開催され、手筒花火や流鏑馬などの神事が執り行われる。